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【小説6】 二十四の瞳

二十四の瞳 角川文庫
壺井栄

本の中では具体的に地名は示されていないが、舞台は瀬戸内海に浮かぶ小豆島。

初めて教壇に立つ大石先生とその生徒による物語。
時代は第2次世界大戦前後、普通選挙法が施行された辺りから始まる。小さな村であり、その中で生活をする彼女と生徒にとっては、戦争は別世界のことのようにも感じられる。けれども、そんな小さな村ですらも世の中の戦争の流れに巻き込まれていく。

大石先生は、戦争に対して否定的な感情を持っていたが、その中に自分の生徒が巻き込まれていくことに、悲しみを覚えている。物語の最初では入学してきたばかりで、まだまだ世の中を知らない生徒達であったが、物語が進むにつれて、生徒の成長と共に、様々な人間模様が見て取れる。
ただ、その中でも、生徒達が大石先生を慕う純真さだけは、一貫して変わっていないように感じる。戦争という特殊な状況下で、先生と生徒の関係というものをじっくり考えさせられる話であったと思う。

少々文体は慣れないものなので読みづらく感じたが、読んでみて考えが深まった一冊であったと思う。

二十四の瞳 新装版 (角川文庫 つ 1-1)二十四の瞳 新装版 (角川文庫 つ 1-1)
(2007/06)
壷井 栄

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【小説 5】 NHKにようこそ!

NHKにようこそ! 角川文庫
滝本竜彦

ひきこもりの物語w

主人公は筋金入りのひきこもり。ある少女と出会い、少女に影響されながら、ひきこもりから脱しようとするものの、まぁ人間簡単には変わりませんw また、少女自身も色々な事情抱えてたりして、最後には・・・。

全体的には話のつながりがいまいち分かりにくいが、何となく共感できるような部分もあって、勢いに任せて楽しめたかな。つか、作者自身の実話結構混ざってるよねぇ^^;

エロゲーと、精神分析に詳しくなれます(笑
ちょっと変わった話ですが、気楽に読めますね。。

NHKにようこそ! (角川文庫)NHKにようこそ! (角川文庫)
(2005/06/25)
滝本 竜彦

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【小説 4】 失はれる物語

失はれる物語 角川文庫
乙一

8つの短編が載った一冊。全部良かったのだけど、
個人的には、"Calling You"、"傷"、"しあわせは子猫のかたち" が特に好き。

"Calling You"
頭の中で想像上の携帯電話を持っていた主人公。ある日、繋がるはずのないその携帯に着信が入る。そして、電話の相手と仲良く話すようになり、実際に会おうと言う事になるのだが・・・。

最後のオチには、なかなか気付けなかった。辛いけども、勇気をもらえる物語といったところか。

"傷"
主人公が特別学級で出会ったアサトと言うクラスメイト。とある日に、彼が、他人の傷を彼自身に移動させることが出来るという、ちょっと変わった能力を持っていることに気付く。それを使って、色々な傷を動かすのだが・・・。

最終的には、物理的な傷だけでなく、心理的な傷も分かち合えたのかなぁと思った。2人の友情に感動させられる物語。

"しあわせは子猫のかたち"
主人公は大学に入り一人暮らしをするため、引越しをする。しかし、その引っ越した先の家は、少し前に女性が殺されたという場所であった。生活を始めると不思議な事が多々起こったのだが、それは、亡くなった女性が、まだその家で生活しているためだと考えるようになる。そうして、少し妙な一人暮らしが続くわけだが・・・。

直接女性の姿は見えずとも、主人公と女性との交流の様子が見えるような気がした。また、タイトルにあるように子猫が2人の媒介をするように描かれるが、これがまたいい役目を果たしてる気がする。


全体として、この人本当に文章上手いなあと思った。こないだ読んだ本もそうだったが、素朴な表現でも心にしみこんで来るような内容は、読んでて面白いとしか感じられなかった。
泣ける話の多い一冊。ここに書いた以外の話も、ぜひ一読あれ。

失はれる物語 (角川文庫)失はれる物語 (角川文庫)
(2006/06)
乙一

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【小説 3】 空の中

空の中 角川文庫
有川浩

前々から興味はあった一冊。

物語の始まりは、2つの航空機事故から。
そして、大きく2つの物語が同時に展開されていきます。

一方は、高校生の瞬が海で謎の生物を拾う所から始まる。ふとしたきっかけから、その生物と意思疎通が可能になり、瞬はその生き物にフェイクと名を付ける。しかしその生物は・・・。

もう一方は、武田光稀という自衛隊員と春名高巳という航空機設計会社の下っ端社員による話。
光稀は、2度目の航空機事故でなくなった隊員と一緒に飛行しており、高巳は事故調査と言う事で光稀に話を聞きに来ている。2人で事故調査のために事故現場になった場所へ行く事になるが、そこで見たものとは・・・。

最初は何の事やら分からなかったですが、話が進むにつれて、この2つの物語が繋がっていきます。
各キャラの立場や性格によって、物語が上手く構成されているなぁと感じました。個人的には、宮じいが一番気に入ってます。

最後には、紆余曲折ありながらも、それぞれにとって良い形で終わって、きれいにまとまってます。
読み進めていくうちに、この世界観に引き込まれていきましたね。
非常に面白かったと感じる一冊でした。

空の中 (角川文庫 あ 48-1)空の中 (角川文庫 あ 48-1)
(2008/06/25)
有川 浩

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【小説 2】 夏と花火と私の死体

夏と花火と私の死体 集英社文庫
乙一

随分前に友人から、この人の本一度は読んでいるといいよ。
と言われていたものの、長い間放置w
たまたま本屋で思い出して、ちょっと買ってみました。

内容としてはサスペンスのような感じで、若干ホラーが入ってるかな。。
本のタイトルになってる「夏と花火と私の死体」と「優子」という2つの話が書かれています。

「夏と花火と私の死体」の方は弥生と五月という2人の同級生の女の子と、弥生の兄である健の3人が主となって話を構成している。
この話では最初の段階で、ちょっとした気持ちのあやによって、五月が弥生に木からつき落とされて死んでしまう。
その死体を、弥生と健は必死になって隠そうとする。
そして最後は・・・・。
と言うのがおおよその流れ。
文章は死んでしまった五月の視点ですべて書かれており、非常に不思議な印象を受けた。
また、それほど難しい言葉で表現されてるわけではないのに、その時々の描写が非常に上手くなされていたと思う。

「優子」の方は、鳥越家で働く清音という女性の視点が中心。
そして、鳥越家の旦那の政義とその妻優子がいる。
清音は、普段まったく姿を見ない優子の存在に疑問を持つ。
たまたま政義の部屋の中を見てしまい、優子が人形であると思う。そして、人形を優子と思っている政義を救い出そうとする。
けれども実際には・・・。
てな感じ。

全体として、長い話ではないけれども、表現の仕方が本当に上手い。これを書いたのが著者が16歳の時だと言うから、びっくりする。
また、この人の本読んでみることにしますかな。

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)夏と花火と私の死体 (集英社文庫)
(2000/05)
乙一

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