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【小説 4】 失はれる物語

失はれる物語 角川文庫
乙一

8つの短編が載った一冊。全部良かったのだけど、
個人的には、"Calling You"、"傷"、"しあわせは子猫のかたち" が特に好き。

"Calling You"
頭の中で想像上の携帯電話を持っていた主人公。ある日、繋がるはずのないその携帯に着信が入る。そして、電話の相手と仲良く話すようになり、実際に会おうと言う事になるのだが・・・。

最後のオチには、なかなか気付けなかった。辛いけども、勇気をもらえる物語といったところか。

"傷"
主人公が特別学級で出会ったアサトと言うクラスメイト。とある日に、彼が、他人の傷を彼自身に移動させることが出来るという、ちょっと変わった能力を持っていることに気付く。それを使って、色々な傷を動かすのだが・・・。

最終的には、物理的な傷だけでなく、心理的な傷も分かち合えたのかなぁと思った。2人の友情に感動させられる物語。

"しあわせは子猫のかたち"
主人公は大学に入り一人暮らしをするため、引越しをする。しかし、その引っ越した先の家は、少し前に女性が殺されたという場所であった。生活を始めると不思議な事が多々起こったのだが、それは、亡くなった女性が、まだその家で生活しているためだと考えるようになる。そうして、少し妙な一人暮らしが続くわけだが・・・。

直接女性の姿は見えずとも、主人公と女性との交流の様子が見えるような気がした。また、タイトルにあるように子猫が2人の媒介をするように描かれるが、これがまたいい役目を果たしてる気がする。


全体として、この人本当に文章上手いなあと思った。こないだ読んだ本もそうだったが、素朴な表現でも心にしみこんで来るような内容は、読んでて面白いとしか感じられなかった。
泣ける話の多い一冊。ここに書いた以外の話も、ぜひ一読あれ。

失はれる物語 (角川文庫)失はれる物語 (角川文庫)
(2006/06)
乙一

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